【修理事例】MacBook Airバッテリー修理


商売柄、いろんなメーカーのサポートに連絡することが多いのですが、
Apple社の製品の修理については、結構メーカーが親切に対応してくれるイメージがあります。

しかしながら、発売から4~5年経過した製品については、容赦なく修理対象から外されてしまうのもまた、appleのサポートなのです。

弊社で利用しているMacBook Air、バッテリーが寿命で充電できない状態になっていました。

発売から5年。もれなく修理対象外の扱いでした。

今回は、MacBook Airのバッテリー交換を行ったので、ご紹介します。

 

まず、注意事項。

・メーカーのサポート対象外となる作業です。
今回のバッテリー交換の作業を行うと、メーカーサポートの対象外となります。
今回作業をするパソコンは、、サポートも終了しているため、
遠慮なく作業を行いましたが、ご注意ください。

・バックアップはとっておきましよう。
修理に出す前の基本なのですが、バックアップを取っておきましょう。
(日常で定期的にバックアップを取っておくのが一番です。)

 
作業前の準備
・交換用のバッテリーの入手。
交換用のバッテリーを入手がまずファーストステップ。
交換を予定しているMacのモデルNoを確認して、交換用のバッテリーを手配します。

MacBook Airだと、下の画像のように底面に記載があるので、簡単に確認できると思います。
図1

iQでもバッテリーを準備できますので、お気軽にお問い合わせください。

・工具の入手
MacBook Airで利用されているネジ山はちょっと変わった星形をしています。
通常のプラスドライバでは底面パネルのネジを回せません。

iQでは必需品なので、常に店内に常備です。

 
交換作業
 交換作業については、そんなに何難易度は高くありません。
ノートパソコンのメモリ交換ができるスキルがあれば、
何事もなく、終わる作業です。次の4つの作業ステップで行います。

・底面のパネルを外す。

・バッテリーを外す。

・バッテリーを取り付ける

・底面のパネルを取り付ける

 
<作業ステップ1:底面パネルの取り外し>

まず、底面のパネルを外します。
下の画像の10ほんのネジをはずれせばすんなりと外れるはずです。
2本だけ長いネジがあるので、戻す際に間違わないように注意しましょう。

図2

 
<作業ステップ2:バッテリーの取り外し>

次にバッテリーの取り外しです。
下の画像のように5か所のネジと、
ロジックボード(Windowsの世界でいうところのマザーボード)との接続コネクタを取り外せば、簡単に外れます。

図3
図4

バッテリーを外すとすっきりとします。
こうやって見ると、ロジックボードがすごく小さく
体積のほとんどがバッテリーということがわかります。

 
 
<閑話休題>—————————————————————-
行ったMacはバッテリーセルの変形が発生していました。
上の画像を見ればはっきりとわかるほど、セルが膨張。
実は、底面のパネルと本体のフレームも、このセルの膨張で変形が発生していました。

「底面パネルとバッテリーは簡単に外れます」といいましたが、
「何事もなければ」という前提付きです。

このMacでは、底面パネルとバッテリーは「簡単には外れませんでした。」
フレームのゆがみを修正しながらやっとこさ外れたというの本当のところです。

こういうトラブル含みのケースでもしっかりと対応するのが、
iQのような専門店です。
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<作業ステップ3:バッテリーの取付>

バッテリーを取り付けます。
取り外しの手順と逆にネジと、接続コネクタをつないでいきます。

<作業ステップ4:底面パネルの取付>

底面パネルを取り付けます。

バッテリーと同じようにネジを取り付けるだけなので、問題なく作業できると思います。

 
<作業ステップ5:動作確認>

作業後は、うまく動作する確認しておきます。

まず、電源を入れてOSが立ち上がればOK
その後、バッテリーのステータスを確認して「正常」となっていることを確認します。
確認方法は「Option」キーを押しながら、メニューバーのバッテリーアイコンをクリック。

図5

充電が進むことと、電源ケーブルを外しての動作まで確認できれば、作業完了。

                                     
今回は、Apple製品の修理についてご紹介させていただきました。